聞きたい言葉―おいしいコーヒーのいれ方9

おいしいコーヒーのいれ方の9巻。
恋愛感は人それぞれなんでそのことについて何か言うつもりはないけど、この作品を読むと、いつも恋愛ってなんだろうって思う。
たとえばこの作品は主人公達がまだSEXしてないけど、読んでいて「ああ、SEXも一つの結果であって、そして過程なんだな」と思う。
SEXしたら、この二人の形で変わらない部分もあるんだろけど、やっぱり変わる部分もあるだろうな、ということがよく分かる。
なんか言葉遊びしてるみたいで上手く伝わらないと思うけど、これが率直な感想。
小説を読むということに抵抗がない人は読んで欲しいと思う。
評価は9/10点。


今回はあとがきがすごく印象に残った。
天使の梯子について書いてあった。

人は簡単に変われないものです。
でも、だからといって、絶対に変われないわけじゃない。

たとえば親に対する感情だったり、仕事の内容だったり。
そんなに簡単には割り切れないものばかり。
でも自分から変わることもできるし、時間とともに変わる事もある。
大なり小なり人にはいろいろあるものです。


ちょうど転職を考えてる身としては、作者の仕事感には同感。
去年の今頃に転職をしようと決めて、いろいろ情報を集めて転職活動をした。
活動中に「これって今の職場から逃げてるのかな?」と何度も思った。
いろいろ考えた末の結論は「逃げたいものからは環境を変えたって逃げれるものじゃない。環境を変えてから立ち向ったっていいじゃないか」というもの。
自分がやりたいことをやるために、やりやすい場所を探すのは全然悪いことじゃない。
自分がやりたいことがあるなら、それを忘れなければいい。
もちろん、いやなことだけから目をそむけていたって、それはついて回る。
だからいやなことはまっすぐに見つめて、今は横においておいて、後から見つめなおしたっていいいと思う。


ちなみに村山由佳さんのファンなんで、他の作品についても書く機会があれば書こうと思う。
志田光郷さんもファン。村山由佳さんのサイトに壁紙があるので、一時期ずっと壁紙にしてた。