Sleipnir2

上級者向けタブブラウザ Sleipnir 公式ページ
ついに上級者向けタブブラウザ Sleipnirの次期バージョンが出てきた。
現時点ではα版なのでまだ実感できる内容が少ないが、正式版が待ち遠しい。
今でも軽いのに、これ以上軽くなるということがいい。
この作者はものすごく尊敬している人だ。
プログラマーとしてもIT技術者としてもすばらしいと思う。
作者の家に泥棒が入って、バックアップも含めて全て盗難にあったという事件に深く落胆した。
しかし、作者は負けることなく新しいブラウザの開発をはじめた。
そのときにSleipnirが続くという嬉しさ以上に、作者のモチベーションに感嘆した。
新しい会社を設立したらしいので、上手く行くことを願っている。
できればブラウザはフリーでずっと提供してもらえればいいと思う。
私はお金を払う価値は十分にあると思うが、やはり一般への普及を考えれば無料ということは大きな意味を持つからだ。
Sleipnirの名前が継承されたこともいいことだと思う。
今のところSleipnirという名前が認知されているからだ。
認知度、コンセプト、普及を考えればメジャーバージョンアップもしくは継承ということは意味がある。


私はSleipnirは2年以上前から使用している。
初めて知ったときはその便利さに驚いた。
広告ブロックなど、今では他のブラウザでも搭載されている機能があるが、当時はSleipnirぐらいですごく新鮮だった。
最初は少し操作に戸惑ったが、慣れてきたらIEなんて触れない。
職場でも積極的に普及活動を行い、今私のいる部署の若いメンバーはほとんどがSleipnirを使用してる。
上級者向けタブブラウザとなっているが、豊富な機能は使わなくてもIEよりも軽いという点だけで使用する意味がある。
上級者ではなくても、操作に慣れればIEよりも絶対に便利で楽だ。
普段私が使用している機能や変更したオプション(うろ覚え)は、
「オプション→全般→起動→起動時に前回終了時の状態を復元」
「オプション→ユーザーインターフェース→ウィンドウ→ウィンドウの追加位置 アクティブなタブの右」
「オプション→ユーザーインターフェース→ウィンドウ→ウィンドウを閉じたときに表示するウィンドウ アクティブにした順」
マウスジェスチャー
エクスプローラーバーのウィンドウ一覧」
「検索バー」
「ホイールクリックでリンクを新規タブで開く」
「右クリックを押しながらホイールでタブ移動」
といったところ。
仕事柄Googleで調べ物は頻繁にするし、目的の情報はなかなか見つからないが、Sleipnirならば以下の方法でさくさくできる。

  1. 検索バーにキーワード入力
  2. 検索
  3. 目的だと思われるリンクをホイールで開く(このときウィンドウの追加位置をアクティブなタブの右にしておくとすぐに移動できる)
  4. 右クリックを押しながらホイールでタブ移動
  5. 内容をざっと見る。検索ボタンの横のページ内検索ボタンで検索バーに入力したキーワードをページ内で検索してくれるので内容がすぐに分かる。(キーワードのハイライトもその横のボタンでできる)
  6. 目的と違えばマウスジェスチャーでタブを閉じる(ウィンドウを閉じたときに表示するウィンドウがアクティブにした順ならば検索ページに自動で戻る)
  7. 3〜5の繰り返し

ただ、マウスジェスチャーになれすぎると他の場面でもつい同じ事をしてしまう。
Windowsエクスプローラーでもつい間違えてジェスチャーをやってしまう。
マウスジェスチャー搭載してくれないだろうかと思ってしまう。
これらの機能はFireFoxも搭載している。
しかし、FireFoxよりもSleipnirのほうが早かった、他の機能も充実している、IEベース(これは賛否両論あるだろうけど)なので見れないサイトが少ない、国産であるということがいい。
LinuxSleipnirがないので、FireFoxだろう。
Linux使っている人は統一という意味でFireFoxを使ったほうがいいかもしれない。


よく言われるが、日本のIT業界では優秀な人がいないということはないと思う。
国産でもすばらしいソフトや優秀な人はいる。
ただ、今の日本はそれを評価する社会や業界になっていないことが一番の問題である。
評価されるべき人が国内で正当な評価を得られないならば、国外へ出て行くのは必然。
よく言われるが、「評価されなくても自分には実力がつけばいい。いつか正当な評価が得られる。それまで我慢できなければどこに行っても同じことを繰り返す。」ということはおかしい。
もちろん、我慢するということで忍耐力を養う、もしくはその経験が自分の糧になるということは正しい。
ただし、業界全体、社会全体で評価される土壌が整ってなければ、どこに行っても、誰が評価しても正しい評価が得られないことになる。
正しい評価、対価の土壌が整っていなければ、個人はともかく集団として考えたときに優秀な人の平均が下がるのは当たり前である。


しかし、最近になってだいぶ変わってはきている。
IT業界で転職ということが一般的になってきたこと、技術者に対する対価の上昇。
これは喜ばしいことである。
もちろんまだまだ足りないところはあるが、まだまだ発展途上の業界なので、今後正しい方向へ向かっていくことを願う。


最後にお勧めを。
皆さん、ぜひSleipnirを使用してみよう。